お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「あり・・・がと・・・」
何度も何度も咲は玲に言う。

「お世話になりました。」
玲は立ち上がり、深く深く頭を下げた。

近くに真岸が来たことを察した玲。

そのまま、振り返ることなく咲の前から立ち去った。


広い広い庭園。
この宮ノ内廷には立派な庭園がある。

咲にとってこの場所は唯一安心できる大好きな場所だった。
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