お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
ゆっくりと車いすを咲の部屋に向かわせる。

咲はずっと廊下の窓の方に視線を向けていた。

咲には今何が見えているのだろうか。

車いすの高さからは外の景色は見えない。


でも、咲はずっと窓の方に視線を向けている。


半年前、代表の秘書から咲の秘書になることに、絶望すら感じた真岸。
降格だと確信していた。

しかし、今は違う。
咲は努力をすることで会社をしっかりと守っている。
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