お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
~♪

携帯電話を手に取りそのディスプレイをみる。
とっくに日付は変わっている。誰だろうか。

画面を見た玲は一瞬、驚いて動きが止まった。

画面には”咲お嬢様”と出ている。
これは、誰かに画面が見られてもいいように登録している名前だった。

「はい」
画面をスライドする手が震える。
「どうした?咲?」
咲の元を離れて半年。

初めて咲からの着信だった。
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