好みの彼に弱みを握られていますっ!
リビングに入ると、キッチンカウンターでノートパソコンを広げていた宗親さんが、こちらを振り向かないままに「書類を保存しちゃいますんで、ちょっと待ってくださいね」と声を掛けて来て。
先にお風呂を済ませていた宗親さんは、ネイビーの、麻素材と思しき和モダンな甚平っぽく見えるシンプルな半袖パジャマに着替えていらした。
胸元がヘンリーネックになっていて、上2つだけ木目調のボタンで留める仕様みたい。
膝より少し長いぐらいのセットもののズボンが、日頃長袖長ズボンの作業服しか着用していらっしゃらない〝織田課長〟のイメージとはかけ離れていて、それがそこはかとなく〝お家感〟を醸してるのが何だか色っぽくて目のやり場に困る。
私は所在なく廊下を入ってすぐの入り口付近で立ちんぼを決め込んだ。
だってさすがにこの格好のまま、明るいリビングで、あんなお色気ムンムンの?宗親さんに近付きたくない。
「よし、出来た。――じゃあ寝ましょうか」
お風呂を出たときに歯磨きなんかもすませてあるから、その言葉に異存はないのだけれど、 当然のようにこちらに歩いてこられたら、思わず後ずさってしまう。
先にお風呂を済ませていた宗親さんは、ネイビーの、麻素材と思しき和モダンな甚平っぽく見えるシンプルな半袖パジャマに着替えていらした。
胸元がヘンリーネックになっていて、上2つだけ木目調のボタンで留める仕様みたい。
膝より少し長いぐらいのセットもののズボンが、日頃長袖長ズボンの作業服しか着用していらっしゃらない〝織田課長〟のイメージとはかけ離れていて、それがそこはかとなく〝お家感〟を醸してるのが何だか色っぽくて目のやり場に困る。
私は所在なく廊下を入ってすぐの入り口付近で立ちんぼを決め込んだ。
だってさすがにこの格好のまま、明るいリビングで、あんなお色気ムンムンの?宗親さんに近付きたくない。
「よし、出来た。――じゃあ寝ましょうか」
お風呂を出たときに歯磨きなんかもすませてあるから、その言葉に異存はないのだけれど、 当然のようにこちらに歩いてこられたら、思わず後ずさってしまう。