好みの彼に弱みを握られていますっ!
 私、最初宗親(むねちか)さんが何を言っているのかよく分からなくてキョトンとして。

 でもすぐそれを分からせるよう宗親さんに下着越し、下腹部の敏感なところをやんわり撫で上げられてハッとする。

 宗親さんが指を動かすたび、クチュッと濡れた音が響いてくる気がする。

 ――もしかして……私、濡れ……て、るの?

 コウちゃんからはさんざん濡れないとののしられて呆れられてきた身体なのに?


 宗親さんの指が動くたび、ピリッと何かが弾けるみたいな快感が走って……コウちゃんにどんなに触れられても痛いだけで気持ちいいなんて思ったことのなかった敏感な突起がキュン、と切なく疼くのが分かった。

 それと同時、新たにトロリと溢れてきた蜜が下着を生温かく湿らせたのが分かって。

 未知の感覚に思わず「ふ、ぇっ……!?」と変な声が出てしまう。

「不感症の子がこんなに濡れますか?」

 宗親さんがまるで私にもっとその卑猥な水音を聞かせたいみたいに、「直に触れますね?」と断ってから下着のクロッチ部を横にズラして中に指を忍ばせてくる。
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