好みの彼に弱みを握られていますっ!
「黙っていてごめんね? 実はあのバーで柴田さんを見かけた時には既に……貴女は僕の部下になる子だなって気付いていました。上から回ってきた履歴書で、キミの顔は見知っていましたから」
現実を思い知らせる声は、耳をゾクゾク震わせる、最上級の低音イケボ。
その声が紡ぎ出される唇――もとい〝ご尊顔〟――は、言うまでもなく好みのド・ストライクで!
「本年度の新入社員唯一の紅一点がうちの課に配属されると社長から聞かされて。実は僕もどんな子がくるのかな?と興味津々だったんです。まさかその貴女に。行きつけのバーで入社日より前にお会いできるとは思いませんでしたけれど」
その彼が、流れるように静かな声音で私を追い詰めていく。
現実を思い知らせる声は、耳をゾクゾク震わせる、最上級の低音イケボ。
その声が紡ぎ出される唇――もとい〝ご尊顔〟――は、言うまでもなく好みのド・ストライクで!
「本年度の新入社員唯一の紅一点がうちの課に配属されると社長から聞かされて。実は僕もどんな子がくるのかな?と興味津々だったんです。まさかその貴女に。行きつけのバーで入社日より前にお会いできるとは思いませんでしたけれど」
その彼が、流れるように静かな声音で私を追い詰めていく。