好みの彼に弱みを握られていますっ!
20.起きないと襲いますよ?
side:Munechika
「らかりゃ宗親しゃんと飲むのは嫌いなんれすよ……」
ラグの上の春凪が、僕の座るソファーに突っ伏してゴニョゴニョとつぶやいた。
「私より先に飲んでらしたはじゅなのにケロッとしちゃってぇ〜」
伏せていた顔をほんの少し傾けると、下から僕を睨みつけてくる。
ぷぅっと頬を膨らませているのが、何となく頬ぶくろの膨らんだハムスターみたいに見えて、僕は思わず笑ってしまった。
「それを見越して水割りでアルコール濃度を下げているのかな?と思ってたんですが……僕の思い過ごしでしたか?」
言えば、「しょのはずらったんれすよぅ」と小さく吐息を落とす。
――まぁ、途中から何かを吹っ切りたいみたいにロックに切り替えたのだから、【こうなった】のもある意味必然だ思いますけどね?
そう思ったけれど、言わずにおいた。
僕との会話の、何が彼女をこんな風にしたんだろう?と考えてみても、キッカケがよく分からなかったからだ。
ラグの上の春凪が、僕の座るソファーに突っ伏してゴニョゴニョとつぶやいた。
「私より先に飲んでらしたはじゅなのにケロッとしちゃってぇ〜」
伏せていた顔をほんの少し傾けると、下から僕を睨みつけてくる。
ぷぅっと頬を膨らませているのが、何となく頬ぶくろの膨らんだハムスターみたいに見えて、僕は思わず笑ってしまった。
「それを見越して水割りでアルコール濃度を下げているのかな?と思ってたんですが……僕の思い過ごしでしたか?」
言えば、「しょのはずらったんれすよぅ」と小さく吐息を落とす。
――まぁ、途中から何かを吹っ切りたいみたいにロックに切り替えたのだから、【こうなった】のもある意味必然だ思いますけどね?
そう思ったけれど、言わずにおいた。
僕との会話の、何が彼女をこんな風にしたんだろう?と考えてみても、キッカケがよく分からなかったからだ。