好みの彼に弱みを握られていますっ!
宗親さんの意地悪への怒りと、たったそれだけのことにいとも容易く翻弄されてしまう自分の不甲斐なさに感情が昂り過ぎてしまったみたい。
決まり悪さに涙目になって、それでも負けたくない一心で宗親さんを睨みながら「つっ、常とは違う指示をなさるから……そのっ、へっ、変に思っただけです!」としどろもどろになりながらも何とか言い募ったら、「冗談ですよ」と腹黒スマイルでサラリといなされる。
その上で、「いま頼んだ見積書、本当に急ぎなんです。明日の朝イチで使いたいので」と肩をポンと叩かれて。
「頼りにしています」
そう付け加えられて柔らかな眼差しを向けられた私は、宗親さんから仕事の上で少しは信頼され始めたのかな?と嬉しくなる。
それで、ムスッとしていたのも忘れてパァッと笑顔になった。
「お任せください。織田課長!」
手渡された資料を手にガッツポーズをしてみせたらクスッと笑われて、その笑顔に「絶対チョロいって思われた!」って、今更ながらに赤面する。
あーん、私のバカ!
職場では(職場でも)頼りにしまくりの織田課長の不在は不安だけど、家でも職場でもずっと一緒なんだもん。
たまにはこうして離れてみるのも大事だよね?
そう自分に言い聞かせた。
決まり悪さに涙目になって、それでも負けたくない一心で宗親さんを睨みながら「つっ、常とは違う指示をなさるから……そのっ、へっ、変に思っただけです!」としどろもどろになりながらも何とか言い募ったら、「冗談ですよ」と腹黒スマイルでサラリといなされる。
その上で、「いま頼んだ見積書、本当に急ぎなんです。明日の朝イチで使いたいので」と肩をポンと叩かれて。
「頼りにしています」
そう付け加えられて柔らかな眼差しを向けられた私は、宗親さんから仕事の上で少しは信頼され始めたのかな?と嬉しくなる。
それで、ムスッとしていたのも忘れてパァッと笑顔になった。
「お任せください。織田課長!」
手渡された資料を手にガッツポーズをしてみせたらクスッと笑われて、その笑顔に「絶対チョロいって思われた!」って、今更ながらに赤面する。
あーん、私のバカ!
職場では(職場でも)頼りにしまくりの織田課長の不在は不安だけど、家でも職場でもずっと一緒なんだもん。
たまにはこうして離れてみるのも大事だよね?
そう自分に言い聞かせた。