好みの彼に弱みを握られていますっ!
口付けがほどかれる頃には私、自力で立っていられなくて宗親さんの腕に支えられてやっと立っている感じで。
「宗親さ……」
熱に浮かされたように宗親さんの名前を吐息に乗せてつぶやいたら、宗親さんがチュッと音を立てて私の耳を吸い上げてから、「続きは夜にじっくりと……」ってささやいていらした。
私は熱を浮かされたこの身体を、今日一日持て余さないといけないのだと絶望的な気持ちになる。
マテ、が呪いのように身体を蝕んでいたのは、私自身の方だったのかもしれない。
「今夜はふたり、定時には上がりましょうね。残業は禁止です」
宗親さんがこの話を切り出したのが、土曜がお休みの週の金曜日の朝だというのも、何だか仕組まれていたような気がしてしまう。
「今、夜……」
宗親さんの言葉を霞が掛かったような頭で復唱して、私は熱を流したいみたいに小さく吐息を落とした。
「宗親さ……」
熱に浮かされたように宗親さんの名前を吐息に乗せてつぶやいたら、宗親さんがチュッと音を立てて私の耳を吸い上げてから、「続きは夜にじっくりと……」ってささやいていらした。
私は熱を浮かされたこの身体を、今日一日持て余さないといけないのだと絶望的な気持ちになる。
マテ、が呪いのように身体を蝕んでいたのは、私自身の方だったのかもしれない。
「今夜はふたり、定時には上がりましょうね。残業は禁止です」
宗親さんがこの話を切り出したのが、土曜がお休みの週の金曜日の朝だというのも、何だか仕組まれていたような気がしてしまう。
「今、夜……」
宗親さんの言葉を霞が掛かったような頭で復唱して、私は熱を流したいみたいに小さく吐息を落とした。