好みの彼に弱みを握られていますっ!
 だけどごめん、春凪(はな)
 僕は心の底からキミの〝そこ〟が強情な恥ずかしがり屋さんでよかったと思ってるんだ。

 春凪の乳房を吸い上げるようにしてから唇を離すと、僕の唾液で濡れ光った春凪の白いまろやかな膨らみがふるりと震えた。

 先っちょなんて出てなくったって、今でも十分可愛くて魅力的なおっぱいだと思うんだけど……これで下が勃たないとか、春凪の元カレこそ不能だったんじゃないかと言ってやりたい。

「こ、んな……みっともない胸、嫌ですっ。男の人は私の胸を見たらみんなガッカリするに違いないんです。……きっと宗親(むねちか)さんだって」

 僕が春凪の胸を念入りに弄んだことを思って言っているんだろう。
 生真面目な春凪のことだから、「宗親さんが今みたいに可愛がっても、私の胸はぴくりとも反応しないんですよ? ガッカリしたでしょう?」とでも思ってるんだろうな。

 だけどお生憎様。

「ねぇ、春凪、キミは気付いてないの?」

 言って、わざと硬く勃ち上がった下腹部を春凪の太ももに押し当てれば、春凪が息を飲んだのが分かった。

「言いましたよね? 僕は春凪の全てを愛せる自信があるって。実際、今みたいに乳首が隠れている春凪の胸も、僕にはすごく魅力的に見えるんです」

「でもっ」

「うん。春凪自身はみんなみたいにココがツン、と天を向いてる胸を見る方が嬉しいんだよね?」

 耳朶を食むようにして、わざと意識して春凪が好きだと言う低音ボイスでささやくように問いかければ、僕の下で春凪が小さくコクッと頷いて――。

「分かりました。――じゃあ、春凪。僕が前みたいにキミを内側から感じさせてあげる……。だからお願い。キミのココに僕が挿入る許可を頂戴?」
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