好みの彼に弱みを握られていますっ!
はやる気持ちを抑えながら、ベッドの宮棚にあらかじめ忍ばせておいた避妊具を手に取ると、僕はわざと春凪に見せつけるようにして包みを咥えて開封した。
――今からキミを、僕のものにするから。
そんな思いを込めて春凪を見下ろしたつもりだったんだけど――。
「避妊……なさるんですね」
って意外そうな声を出されて、僕は物凄く驚かされてしまった。
「――え?」
思わず声がうわずってしまうとか、自分らしくなくてイヤになる。
きっと感情を表に出すなと、僕を幼い頃から教育してきた両親に見られたら思い切り叱られていただろうな。
だけど、まさかうら若い春凪からそんなこと言われるなんて、思ってもみなかったんだから仕方ないじゃないか。
「ふっ、夫婦、なのでっ」
僕の反応にさすがに恥ずかしくなったらしい。
春凪が慌てたようにそう付け加えて。
僕は思わず笑ってしまった。
――今からキミを、僕のものにするから。
そんな思いを込めて春凪を見下ろしたつもりだったんだけど――。
「避妊……なさるんですね」
って意外そうな声を出されて、僕は物凄く驚かされてしまった。
「――え?」
思わず声がうわずってしまうとか、自分らしくなくてイヤになる。
きっと感情を表に出すなと、僕を幼い頃から教育してきた両親に見られたら思い切り叱られていただろうな。
だけど、まさかうら若い春凪からそんなこと言われるなんて、思ってもみなかったんだから仕方ないじゃないか。
「ふっ、夫婦、なのでっ」
僕の反応にさすがに恥ずかしくなったらしい。
春凪が慌てたようにそう付け加えて。
僕は思わず笑ってしまった。