好みの彼に弱みを握られていますっ!
 前に触れた時にも思ったけれど、春凪(はな)膣内(なか)処女(はじめて)かと思うぐらいに狭くて……。少し動かすたびに「これ以上は侵入(はい)ってこないで?」って警戒するみたいに僕の指をギュッと食い締めてくる。

 乳首同様こんなに恥ずかしがり屋の春凪の隘路(あいろ)に、準備もろくにしないで挿入(いれ)られたりしたら……そりゃあ痛いに決まってる。

 つくづく春凪の初めてを奪った元カレの罪深さを実感させられたんだけど……今は過去を悔やんでも仕方がない。

「春凪の中、すごく狭いから……少しずつ(ほぐ)していくね?」

 僕を受け入れたいと……最後までして欲しいと……そう言ってくれた春凪の勇気に敬意を表して。

 僕は自分の欲望をグッと抑え込んで春凪に優しく触れる。
 春凪のペースに合わせて、決して焦ったり(ガッツいたり)しないと心に誓う。

 最低でもここに僕の指を三本。難なく出し入れ出来るようにしてからでないと、僕のを彼女の中に挿入(いれ)るべきじゃない。
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