好みの彼に弱みを握られていますっ!
宗親さんが腕を少し緩めてくれたから、ちょっとだけ距離をあけて。
間近で宗親さんのお顔を見上げたら、私の顔を覗き込むみたいにして、ニコッと極上の笑顔を向けられた。
ほぼ徹夜状態で一日お仕事をなさっていらしたと言うのに、全然疲れた様子を感じさせないの。
しかも――。
(こっ、この笑顔は腹黒くないやつっ)
そのパンチ力に心臓が高鳴って、それを後押しするように宗親さんの身にまとう香りがふわりと鼻腔をくすぐったから堪らない。
私の中で、ドキドキが加速して大パニックを起こしています!
朝と違ってマリン系のコロンよりもご本人の匂い――もしやフェロモンですかっ?――が色濃く感じられた気がして、私、ソワソワと落ち着かないの。
身体全体がカーッと熱くなるのを感じながら何とか言葉をつむぐ。
「あ、あのっ、朝頼まれた件、私なりに頑張ってみたんですけど……チェックして頂けますか?」
ちょっと春凪!
会社じゃないんだからもう少し可愛く言えないの!
そんなことを思いつつ――。
間近で宗親さんのお顔を見上げたら、私の顔を覗き込むみたいにして、ニコッと極上の笑顔を向けられた。
ほぼ徹夜状態で一日お仕事をなさっていらしたと言うのに、全然疲れた様子を感じさせないの。
しかも――。
(こっ、この笑顔は腹黒くないやつっ)
そのパンチ力に心臓が高鳴って、それを後押しするように宗親さんの身にまとう香りがふわりと鼻腔をくすぐったから堪らない。
私の中で、ドキドキが加速して大パニックを起こしています!
朝と違ってマリン系のコロンよりもご本人の匂い――もしやフェロモンですかっ?――が色濃く感じられた気がして、私、ソワソワと落ち着かないの。
身体全体がカーッと熱くなるのを感じながら何とか言葉をつむぐ。
「あ、あのっ、朝頼まれた件、私なりに頑張ってみたんですけど……チェックして頂けますか?」
ちょっと春凪!
会社じゃないんだからもう少し可愛く言えないの!
そんなことを思いつつ――。