好みの彼に弱みを握られていますっ!
宗親さんの言葉の意味が理解出来なかった私は、一途すぎるほどに真っ直ぐ私を見据える彼の瞳を見詰め返したまま「……ひゃい?」と場違いなくらい間の抜けた声を出して、頭をフル回転させる。
そうしてようやく、彼が発した不可解な言動に対して、私自身が納得出来るひとつの結論に達した。
〝――好きです、花(が)〟
あー、そうだ! きっとそうに違いない!
そう思った私は
「宗親しゃは何のお花がお好きなんですか?」
と問いかける。
この場面でそんな訳の分からない報告をして下さるわけないって、頭の片隅ではちゃんと分かっているのに、信じられない言葉というのは意味を持って脳まで届いてこないみたい。
未だ呂律の戻らない口調で小首を傾げたら、「は?」と逆に聞き返されてしまった。
「あ、あにょ、だからお花が好きというお話れす、よ、ね?」
言ったら「何を言ってるんですか? もしかして酔っ払ってるせいですか?」と溜め息をつかれてしまう。
そうしてようやく、彼が発した不可解な言動に対して、私自身が納得出来るひとつの結論に達した。
〝――好きです、花(が)〟
あー、そうだ! きっとそうに違いない!
そう思った私は
「宗親しゃは何のお花がお好きなんですか?」
と問いかける。
この場面でそんな訳の分からない報告をして下さるわけないって、頭の片隅ではちゃんと分かっているのに、信じられない言葉というのは意味を持って脳まで届いてこないみたい。
未だ呂律の戻らない口調で小首を傾げたら、「は?」と逆に聞き返されてしまった。
「あ、あにょ、だからお花が好きというお話れす、よ、ね?」
言ったら「何を言ってるんですか? もしかして酔っ払ってるせいですか?」と溜め息をつかれてしまう。