好みの彼に弱みを握られていますっ!
「あの、宗親しゃ……?」
恐る恐る呼びかけて、私の顔をつぶしている宗親さんの手にそっと触れたら、触れていない方の彼の手が私の頬から離れて、その手に重ねられる。
「――柴田春凪さん。僕は……キミのことが大好きです。きっと、キミが思っているよりずっとずっと前から」
「……う、嘘」
「嘘や酔狂や偽装で一人の女性に一生を捧げますと明言するほど僕は出来た人間ではありません。春凪、僕はキミのことを心の底から愛しいと思っています。キミに僕の妻になって欲しいと持ちかけた時から……いえ、それより以前からずっと……。僕はキミに恋焦がれていますし、僕の心は春凪だけのものです」
宗親さんに泣きそうな、それでいてどこか肩の荷が降りたようなスッキリした顔で微笑みかけられて、私は腰が抜けそうなくらいとろけてしまう。
「全身全霊をかけて、僕はキミだけを愛し抜くと誓います。だからお願い、僕のそばにいて?」
腹黒くない本心からの宗親さんの笑顔は、どんな時だっていつも反則級にパンチ力があるの。
「はい……」
まるでこの世界には宗親さんと私の二人だけしかいないみたいな気分で、彼と見つめ合っていたら……。
恐る恐る呼びかけて、私の顔をつぶしている宗親さんの手にそっと触れたら、触れていない方の彼の手が私の頬から離れて、その手に重ねられる。
「――柴田春凪さん。僕は……キミのことが大好きです。きっと、キミが思っているよりずっとずっと前から」
「……う、嘘」
「嘘や酔狂や偽装で一人の女性に一生を捧げますと明言するほど僕は出来た人間ではありません。春凪、僕はキミのことを心の底から愛しいと思っています。キミに僕の妻になって欲しいと持ちかけた時から……いえ、それより以前からずっと……。僕はキミに恋焦がれていますし、僕の心は春凪だけのものです」
宗親さんに泣きそうな、それでいてどこか肩の荷が降りたようなスッキリした顔で微笑みかけられて、私は腰が抜けそうなくらいとろけてしまう。
「全身全霊をかけて、僕はキミだけを愛し抜くと誓います。だからお願い、僕のそばにいて?」
腹黒くない本心からの宗親さんの笑顔は、どんな時だっていつも反則級にパンチ力があるの。
「はい……」
まるでこの世界には宗親さんと私の二人だけしかいないみたいな気分で、彼と見つめ合っていたら……。