好みの彼に弱みを握られていますっ!
「あ、あのぉ〜……、お取込み中のところ大変申し訳ないんですけど」
背後から恐る恐ると言った調子でいきなり声をかけられた。
私は夢見心地なままその声に振り返って……。
「あっ、足利きゅんっ⁉︎」
突然の第三者――しかも同期!――の登場に、穴を掘りまくって地下に埋まりたくなるぐらい恥ずかしくなった。
「あれ? え⁉︎ ……な、何で織田課長が⁉︎」
北条くんと違って、私の婚約者(?)が宗親さんだと気付いていなかった足利くんは、私のラブシーンの相手が管工事課の織田課長だと知って瞳を見開いて。
「あ、あにょっ! こ、これはっ」
どうしよう⁉︎とテンパりまくりの私の肩をそっと抱いて自分の方に引き寄せると、宗親さんが「うちの春凪から聞いていませんか? 彼女の婚約者は僕だと」と、極上の腹黒営業スマイルを浮かべた。
「むっ、宗親しゃ!」
私が慌てて言ったら、足利くんが「あっ!」とつぶやいて。
「喧嘩した訳じゃないけど大事なことで嘘をついてて柴田さんを泣くほど悲しませた〝宗親さん〟って、織田課長のことだったんだぁ!」
合点がいったようにポンッ!と手を打って「俺、織田課長の下の名前知らなかったから気付かんかった! わー、不覚!」とか。
何のネタバレですか⁉︎
背後から恐る恐ると言った調子でいきなり声をかけられた。
私は夢見心地なままその声に振り返って……。
「あっ、足利きゅんっ⁉︎」
突然の第三者――しかも同期!――の登場に、穴を掘りまくって地下に埋まりたくなるぐらい恥ずかしくなった。
「あれ? え⁉︎ ……な、何で織田課長が⁉︎」
北条くんと違って、私の婚約者(?)が宗親さんだと気付いていなかった足利くんは、私のラブシーンの相手が管工事課の織田課長だと知って瞳を見開いて。
「あ、あにょっ! こ、これはっ」
どうしよう⁉︎とテンパりまくりの私の肩をそっと抱いて自分の方に引き寄せると、宗親さんが「うちの春凪から聞いていませんか? 彼女の婚約者は僕だと」と、極上の腹黒営業スマイルを浮かべた。
「むっ、宗親しゃ!」
私が慌てて言ったら、足利くんが「あっ!」とつぶやいて。
「喧嘩した訳じゃないけど大事なことで嘘をついてて柴田さんを泣くほど悲しませた〝宗親さん〟って、織田課長のことだったんだぁ!」
合点がいったようにポンッ!と手を打って「俺、織田課長の下の名前知らなかったから気付かんかった! わー、不覚!」とか。
何のネタバレですか⁉︎