好みの彼に弱みを握られていますっ!
宗親さんは明智さんと旧知の仲で、私がコウちゃんと、彼が飲食した分まで支払っちゃうぐらい媚びへつらってお付き合いしていた頃のことをご存知。
Misokaのマスター明智さんはそんな私に、いつも信じられないぐらいお安くお酒とおつまみを提供して下さっていた。
それこそ採算度外視な割引率だったけど、別に明智さんはお金持ちの道楽でMisokaをやっていらっしゃるわけじゃなくて――。
宗親さんはそんな彼に感謝する私に、悲しそうな顔をして「僕なのに」っておっしゃった。
えっ。ちょっと待って? これってもしかして――。
「――宗親さんのお陰……だったの?」
私が信じられないような破格でMisokaのサービスを受けられていた理由。
「宗親さんが……足りないところを補填して下さっていたから……私あんなにお安く――?」
そこまで言ったら、宗親さんがグッと唇を噛んで、「恥ずかしいからそれ以上言わないで」って私の頭をご自分の胸元に押さえつけるようにして口を封じてしまう。
「一生隠し通すつもりだったのに春凪がいけないんです。明智をあんまり褒めるから」
Misokaのマスター明智さんはそんな私に、いつも信じられないぐらいお安くお酒とおつまみを提供して下さっていた。
それこそ採算度外視な割引率だったけど、別に明智さんはお金持ちの道楽でMisokaをやっていらっしゃるわけじゃなくて――。
宗親さんはそんな彼に感謝する私に、悲しそうな顔をして「僕なのに」っておっしゃった。
えっ。ちょっと待って? これってもしかして――。
「――宗親さんのお陰……だったの?」
私が信じられないような破格でMisokaのサービスを受けられていた理由。
「宗親さんが……足りないところを補填して下さっていたから……私あんなにお安く――?」
そこまで言ったら、宗親さんがグッと唇を噛んで、「恥ずかしいからそれ以上言わないで」って私の頭をご自分の胸元に押さえつけるようにして口を封じてしまう。
「一生隠し通すつもりだったのに春凪がいけないんです。明智をあんまり褒めるから」