好みの彼に弱みを握られていますっ!
電子レンジがメロディーを奏でて、温め終了を告げてきて。
お味噌汁もいい感じに温まった。
「はいどうぞ」
先ほど刻んだ生姜の千切りをサバに載せてから宗親さんの前に置いて、私は急須に玄米茶の茶葉を適当に放り込む。
そうして、沸いたばかりの御湯で熱々の玄米茶を淹れると、下ろし立てのマグ二つに均等な濃さになるよう交互に注いだ。
「お茶、熱いので気をつけてくださいね」
言いながらマグを差し出したら「今後は僕、春凪に対してはよく懐いたワンコ路線に切り替えようかと思っています」とにっこり笑って宣言されてしまう。
「えっ」
真ん丸お目目が可愛いハムスターマグを手に固まった私に、宗親さんが久々に〝腹黒スマイル〟を投げかけてきた。
「――それとも、春凪は僕にいじめられる方が好きですか?」
その意地悪な笑顔を見て、宗親さんのために選んだ、お腹の黒いレッサーパンダのデザインが空振りしなくて良かった!と思いながら、〝本当にそれでいいのかな?〟とソワソワしてしまった。
お味噌汁もいい感じに温まった。
「はいどうぞ」
先ほど刻んだ生姜の千切りをサバに載せてから宗親さんの前に置いて、私は急須に玄米茶の茶葉を適当に放り込む。
そうして、沸いたばかりの御湯で熱々の玄米茶を淹れると、下ろし立てのマグ二つに均等な濃さになるよう交互に注いだ。
「お茶、熱いので気をつけてくださいね」
言いながらマグを差し出したら「今後は僕、春凪に対してはよく懐いたワンコ路線に切り替えようかと思っています」とにっこり笑って宣言されてしまう。
「えっ」
真ん丸お目目が可愛いハムスターマグを手に固まった私に、宗親さんが久々に〝腹黒スマイル〟を投げかけてきた。
「――それとも、春凪は僕にいじめられる方が好きですか?」
その意地悪な笑顔を見て、宗親さんのために選んだ、お腹の黒いレッサーパンダのデザインが空振りしなくて良かった!と思いながら、〝本当にそれでいいのかな?〟とソワソワしてしまった。