好みの彼に弱みを握られていますっ!
34.カフェで内緒話
「ごめん。今日は春凪、普通にお仕事の日だったでしょう?」
夜はなかなか宗親さんがいい顔をしてくれなくて。
結局私、接客業――私も大好きな人気アパレルブランド『リルスチュナート』のショップ店員――をしているほたるのお休みに合わせて、午後から有給休暇を頂きました。
「ううん。むしろ夜よりは動きやすいから」
ほたるに苦笑して見せながら、私はふと昨日の朝、宗親さんと交わしたやり取りに思いを馳せる。
***
「私、明日は午後から有給取って、ほたると会って来ますね?」
大分宗親さんの扱いに慣れてきた私は、「会って来ていいですか?」って聞き方をしたら、〝甘えたなワンコ婚約者〟兼〝腹黒ドS上司〟の宗親さんが、「ダメって言ったら休まないで僕と一日中仕事してくれるの?」とか返してくるのが分かっていた。
だから敢えて〝決定事項です感〟をバリバリに漂わせながら宣言したの。
同期たちとの飲み会があった日、仲直りをした宗親さんから、ワンコモードがいいか、腹黒ドSモードがいいか選択を迫られた私だったんだけど。
夜はなかなか宗親さんがいい顔をしてくれなくて。
結局私、接客業――私も大好きな人気アパレルブランド『リルスチュナート』のショップ店員――をしているほたるのお休みに合わせて、午後から有給休暇を頂きました。
「ううん。むしろ夜よりは動きやすいから」
ほたるに苦笑して見せながら、私はふと昨日の朝、宗親さんと交わしたやり取りに思いを馳せる。
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「私、明日は午後から有給取って、ほたると会って来ますね?」
大分宗親さんの扱いに慣れてきた私は、「会って来ていいですか?」って聞き方をしたら、〝甘えたなワンコ婚約者〟兼〝腹黒ドS上司〟の宗親さんが、「ダメって言ったら休まないで僕と一日中仕事してくれるの?」とか返してくるのが分かっていた。
だから敢えて〝決定事項です感〟をバリバリに漂わせながら宣言したの。
同期たちとの飲み会があった日、仲直りをした宗親さんから、ワンコモードがいいか、腹黒ドSモードがいいか選択を迫られた私だったんだけど。