好みの彼に弱みを握られていますっ!
ほたるとは、私がコウちゃんにフラれて傷心だったのを慰めてもらうのと一緒に、お互いの就職祝いも兼ねてMisokaで飲んだんだもの。
私、ほたるの就職先を知っているし、ほたるだってそう。
なのにそこじゃなくてMisokaに出向くことを選んだ理由は、きっと単純にマスターの顔を見たかったからなんだろうな。
(もぉ、ほたるってば可愛い♡)
そう思うのと同時。
私はどうしても聞かずにはいられない。
「でも……な、んで急に、打ち明けてくれる気になったの?」
と。
今まで三年間。
ほたるは私は愚か、他の誰にもその恋心を秘密にしてきたんだもん。
何でいきなり話してくれる気になったのかな?ってソワソワしてしまったの。
ほたるは、すっかり氷の溶けてしまったアイスコーヒーをゆっくりひとくち飲み込むと、「――織田さんと明智さん、お友達なんだよね?」とつぶやいた。
私はほたるのその言葉を聞いて、ほたるもいい加減動きのないその片想いに、何らかの動きを求めているんだ、って思って。
でもそれは、明智さんも一緒だから……ちょっとどちらかの背中を押せば済む話だよね?って心の中でニンマリする。
「もぉ〜。ほたるってば水臭ぁ〜い! 何で話してくれなかったのよぅ。言ってくれたら私、めちゃめちゃ協力しまくったのにぃー!」
チュチューッとカフェラテを一気に吸い込んで喉に流し込むと、私は息巻いた。
「だって春凪、掴まらなかったじゃない」
「うっ」
それを言われると言い訳のしようもございません。
私はぐぬぬ……と言葉に詰まりながらも考える。
どうにかしてほたると明智さんの現状を打開出来ないかしら?って。
帰ったらそれとなく宗親さんにアドバイスを求めようかな?
腹黒策士の宗親さんだもの。
私より良い案を思いついて下さる気がするもの。
明智さんと宗親さんがご縁があることを示唆してきたってことは、ほたるだってきっと、宗親さんに期待してるんだよね?
「あの、ほたる」
「ん?」
「ほたるの恋心って……宗親さんに話しても平気……」
「いいよ? そこ、期待して春凪にも打ち明けたんだもの。――あ。でも! 明智さんご本人にバラすのは無しね? 恥ずかしいから……」
きっとバラしたら万事うまくいくはずなんだけどな?
そんなことを思いつつ。
私、ほたるの就職先を知っているし、ほたるだってそう。
なのにそこじゃなくてMisokaに出向くことを選んだ理由は、きっと単純にマスターの顔を見たかったからなんだろうな。
(もぉ、ほたるってば可愛い♡)
そう思うのと同時。
私はどうしても聞かずにはいられない。
「でも……な、んで急に、打ち明けてくれる気になったの?」
と。
今まで三年間。
ほたるは私は愚か、他の誰にもその恋心を秘密にしてきたんだもん。
何でいきなり話してくれる気になったのかな?ってソワソワしてしまったの。
ほたるは、すっかり氷の溶けてしまったアイスコーヒーをゆっくりひとくち飲み込むと、「――織田さんと明智さん、お友達なんだよね?」とつぶやいた。
私はほたるのその言葉を聞いて、ほたるもいい加減動きのないその片想いに、何らかの動きを求めているんだ、って思って。
でもそれは、明智さんも一緒だから……ちょっとどちらかの背中を押せば済む話だよね?って心の中でニンマリする。
「もぉ〜。ほたるってば水臭ぁ〜い! 何で話してくれなかったのよぅ。言ってくれたら私、めちゃめちゃ協力しまくったのにぃー!」
チュチューッとカフェラテを一気に吸い込んで喉に流し込むと、私は息巻いた。
「だって春凪、掴まらなかったじゃない」
「うっ」
それを言われると言い訳のしようもございません。
私はぐぬぬ……と言葉に詰まりながらも考える。
どうにかしてほたると明智さんの現状を打開出来ないかしら?って。
帰ったらそれとなく宗親さんにアドバイスを求めようかな?
腹黒策士の宗親さんだもの。
私より良い案を思いついて下さる気がするもの。
明智さんと宗親さんがご縁があることを示唆してきたってことは、ほたるだってきっと、宗親さんに期待してるんだよね?
「あの、ほたる」
「ん?」
「ほたるの恋心って……宗親さんに話しても平気……」
「いいよ? そこ、期待して春凪にも打ち明けたんだもの。――あ。でも! 明智さんご本人にバラすのは無しね? 恥ずかしいから……」
きっとバラしたら万事うまくいくはずなんだけどな?
そんなことを思いつつ。