好みの彼に弱みを握られていますっ!
すぐ近くに、織田課長の黒い愛車――何度か彼が乗っておられるのを見たことがある――が駐車してあるのに気が付いた私は、今日は車じゃなかったのかな?って思って。
「母がね、朝っぱらから家に迎えに来たんですよ」
何も言っていないのに、私の視線を汲み取って先回りするとか、さすがです。
ここならあのカフェまで充分徒歩圏内な気がするし、葉月さんに送っていただけない場合も何とかなると思っていらしたのかな?
いや、そもそも課長なら遠慮なくタクシーを使うか。
そこまで考えて、何だかんだで私、織田課長の足として利用されたのかも?と思い至る。
本当、この人って抜かりがないなぁ。
「母がね、朝っぱらから家に迎えに来たんですよ」
何も言っていないのに、私の視線を汲み取って先回りするとか、さすがです。
ここならあのカフェまで充分徒歩圏内な気がするし、葉月さんに送っていただけない場合も何とかなると思っていらしたのかな?
いや、そもそも課長なら遠慮なくタクシーを使うか。
そこまで考えて、何だかんだで私、織田課長の足として利用されたのかも?と思い至る。
本当、この人って抜かりがないなぁ。