俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
テーブルに寝そべる
アメリの頭。
俺は軽く、げんこつでゴツン。
ノーリアクションかよ。
どんだけ、俺のいたぶりに
なれきってるわけ?
御曹司と世話役の上下関係、
ひっくり返ってるぞ。
まぁ、いつものことだけど。
顔すら上げない雨璃。
俺は向かいの椅子に
腰を下ろした。
「なに、オマエ。
また寂しがってるわけ?」
「だって…うるるんが……」
「元メイドがどうしたって?」
「死神見習いに行くって、
ギルアに連れ去られちゃったんだもん」
「どうせ夜の10時になれば、
オマエの部屋に泊まりにくるんだろ?」
「……そうだけど」
今、朝の7時ということは
「あと、たった15時間の
辛抱じゃねぇか!」