俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


璃奈は俺のことを、
一つ上の先輩くらいにしか
思ってない。


それが、悔しくて悔しくて


『璃奈は、俺の彼女な』

『璃奈との交際が順調すぎて、
 早く婚姻届けに
 判を押させたくなるわ』

『昨日、壁ドンから強引に
 璃奈の唇を奪ってやったぜ』


なんて悲しい嘘、
雨璃につきまくってるんだけど……



俺のホラ吹き癖。

もちろん、無傷ではいられない。

ホラ貝ブーメランとなって、
俺の心に突き刺さるときも
多々ある。



机の上に貼り付いていた雨璃が、
顔だけをあげた。


< 17 / 332 >

この作品をシェア

pagetop