俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
璃奈は俺のことを、
一つ上の先輩くらいにしか
思ってない。
それが、悔しくて悔しくて
『璃奈は、俺の彼女な』
『璃奈との交際が順調すぎて、
早く婚姻届けに
判を押させたくなるわ』
『昨日、壁ドンから強引に
璃奈の唇を奪ってやったぜ』
なんて悲しい嘘、
雨璃につきまくってるんだけど……
俺のホラ吹き癖。
もちろん、無傷ではいられない。
ホラ貝ブーメランとなって、
俺の心に突き刺さるときも
多々ある。
机の上に貼り付いていた雨璃が、
顔だけをあげた。