俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


恥ずかしすぎる
ゾクゾク感と、
沸き上がる幸福感。


くすぐったくて

冷静になりたくて

でも

璃奈と二人だけの
贅沢な空間に、心臓が
耐えられそうもなくて

俺は、壁に貼り付いた写真を
丁寧にはがすと

璃奈が座る
こたつの天板に叩きつけた。


これには
璃奈も慌てだし

「自分の写真を
 勝手に貼られるとか、
 桜ちゃん嫌いだよね」

「ごめんごめん。
 アルバムに貼って
 本棚に入れておくから」

「もも…もしかして……
 桜ちゃんが映ってる写真は
 捨て欲しいとか思ってる?」

と、心配そうな目で
俺をのぞき込んでいる。

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