俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「ケーキ食べたら、行くぞ」
「指輪を買いに?」
「璃奈、記憶力なさすぎ」
「ムッ」
「唇とがらせるなって」
「だって……」
「その前に
オマエの両親のお墓に
挨拶に行くんだろ?」
「そうだったね」
このあと
ケーキを食べ終え
店長&カフェスタッフのみんなに
ニヤニヤ笑顔でお見送りをされ
お墓に向かった私たち。
桜ちゃんは約束通り
お父さん達のお墓の前で
頭を下げてくれた。
『大事な娘さんを
一生大事にします』
男らしくて。
ワイルドで。
さわやか。
そんな
桜ちゃんの魅力あふれる
イケメン笑顔を添えて。