俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



はぁ? 

俺の邪魔をするなんて、何さま?


1週間ぶりなんだよ。

璃奈の顔を拝むのはさ。


この時間を、
俺がどれだけ待ちわびてたと
思ってんだよ!!



「俺はな、
 璃奈に話すことがあるんだよ!」


っつうか、話したくて
たまんねぇんだよ!



「僕。早く
 サッカーしたいんだもん~~」

「ボール蹴りたいぃぃ~~」


その場駆け足で
ギャーギャーわめく、
猛獣二匹。


無理やり
車の後部座席に押し込み

俺はいざ、璃奈の元へ。



ったく。

双子のワメキに
つき合ってたせいで、

璃奈と話す時間が
削られたっつうの。



< 28 / 332 >

この作品をシェア

pagetop