俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「いつも私に怒るけど、
桜ちゃんって呼ばれるの
そんなに嫌?」
「オマエの弟達に、
笑われるんだよ!」
「亮くん達の反応なんて、
桜ちゃんは
いつも無視してるくせに」
「だから、その呼び方!」
納得のいかない、表情の璃奈。
プクっ
ほっぺに空気を詰めやがった。
うわっ。
不機嫌な子リスかよ。
正直、俺のツボ。
大好きの的、ど真ん中。
俺の瞳でスクショして、
脳内アルバムに貼り付けて
おきたくなるじゃねぇか。
この可愛さで
高3の現在まで彼氏ナシの璃奈。
奇跡すぎて神に感謝だよな!と、
心に住み着くもう一人の俺が
天に祈りを捧げてしまう。