俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
艶っぽい瞳が見えなくなるほど、
あどけなく微笑んだ
璃奈だったけど
「それとね……」
急にモジモジと
視線を泳がせ始めたから
俺もドキッとしてしまう。
「桜ちゃんが、
亮くんと優くんのことを
大好きだって、わかってるけど……」
ん?
「たまには私の話しも……
聞いて欲しいな……」
へ?
「どうしても二人だけで
話したくて……」
へ? へ?
「二人が寝ちゃった後に……
私の部屋に
来てもらっても、いいかな?」
璃奈の照れ熱が、
俺にうつるって困る。
『二人だけ』
璃奈の柔らかい声が
何度も何度も脳内でリピートされて、
俺の心臓が暴れまくって
手が付けられない。