俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


艶っぽい瞳が見えなくなるほど、
あどけなく微笑んだ
璃奈だったけど

「それとね……」

急にモジモジと
視線を泳がせ始めたから

俺もドキッとしてしまう。



「桜ちゃんが、
 亮くんと優くんのことを
 大好きだって、わかってるけど……」


ん?


「たまには私の話しも……
 聞いて欲しいな……」


へ?


「どうしても二人だけで
 話したくて……」


へ? へ?


「二人が寝ちゃった後に……
 私の部屋に
 来てもらっても、いいかな?」




璃奈の照れ熱が、
俺にうつるって困る。



『二人だけ』

璃奈の柔らかい声が
何度も何度も脳内でリピートされて、

俺の心臓が暴れまくって
手が付けられない。

< 51 / 332 >

この作品をシェア

pagetop