ただいま治療中★
「待って…。」
あたしは、原 海斗の服の裾を無意識に掴んでいた。
ぎゅ…
掴む手に、力をこめる。
「あの、ありがとう。助けてくれて。それと、あたしこれからも…原 海斗のそばにいたい…。その、あなたのコトがす」
あたしが最後まで言う前に原 海斗が言葉をふさいだ。
「お前以外、誰がこの体を治してくれるんだよ。」
「え…///」
「俺は、どうも変態女のコトが好きみたいだ。だから…ずっとそばにいろ。そんで、お前に触れたいからこの体治せ。」
真っ赤な顔をしながら言う、原 海斗。
「まかせてよ★」
あたしナシじゃいられない体質にしてみせるよっ!
まだまだ、彼は治療中です★
「…とりあえず、フルネーム呼びやめろ。咲。」
//////
きゅ、急に名前は反則だよ…。
やっぱり、さっきの言葉、訂正!