私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
グッズを買った後、私たちは席に戻ると、女の子たちがちらっとこちらを見た。
私と真昼ちゃん、ちょっと歳が離れているから、姉妹にでも見えるのかな?
デザートを注文してからも、隣にいる女の子たちからの視線を感じた。
ちょっと不思議に思ったけど、デザートが届いたら、すぐに気にならなくなった。
「わぁ、ティラミスもアップルパイも可愛いですねっ!」
「うん! また写真、撮っていい?」
お互い写真を撮影してから、デザートを食べ始める。
埋木くんモチーフの可愛いティラミスをパクパク食べていると、真昼ちゃんが切り出してきた。
「そういえば、昨日の紅々葉先生の呟き、見ましたか?」
「まだ見てないや。更新あったの?」
「書き下ろしで、埋木くんのイラストがアップされてたんですよ〜!
先生は《落書き》ってコメントつけてたけど、クオリティがめちゃくちゃ高くて!
見ますか?」
真昼ちゃんの見せてくれたスマホの画面には、埋木くんのカラーイラストが映っていた。
寡黙クールな埋木くんがコンビニでおでんを選んでいるその姿は、シリアスな本編では見られない日常の一コマという感じで、とても可愛かった。
「紅々葉先生、神ですよね〜。
連載しながら、こうやって頻繁に書き下ろしイラストネットに上げてくれるじゃないですか。
いつ寝てるんだろ?」
紅々葉実先生は、『エレアル』の作者だ。
短文投稿型のSNSをやっていて、時折呟いたり、書き下ろしイラストを載せてくれる。
私はたまにしかチェックできないが、烈華様のイラストが上がったら、毎回欠かさず保存している。
「すごいよね。週刊連載って、すごく忙しいって噂なのに。
どんな人なんだろう?」
「呟き読んでると、すごくいい人っぽいですよね、紅々葉先生。
ファンへの対応も丁寧で優しいし。
それに『二次創作大歓迎!』って言ってくれる先生、なかなかいないですよね」
真昼ちゃんが言う《二次創作》ってのは、『エレアル』のキャラや設定を使って、ファンが自由に物語を考えることだ。
私の書く夢小説も、二次創作の一種だ。
法的にはグレーゾーンらしいし、漫画家さんの中には二次創作をすごく嫌がる人もいるみたい。
だけど、紅々葉先生は、『自分の作品の二次創作はばんばんやってオッケー!』と公言してくれている。
二次創作が好きなファンにとっては、ありがたい先生だ。
私と真昼ちゃん、ちょっと歳が離れているから、姉妹にでも見えるのかな?
デザートを注文してからも、隣にいる女の子たちからの視線を感じた。
ちょっと不思議に思ったけど、デザートが届いたら、すぐに気にならなくなった。
「わぁ、ティラミスもアップルパイも可愛いですねっ!」
「うん! また写真、撮っていい?」
お互い写真を撮影してから、デザートを食べ始める。
埋木くんモチーフの可愛いティラミスをパクパク食べていると、真昼ちゃんが切り出してきた。
「そういえば、昨日の紅々葉先生の呟き、見ましたか?」
「まだ見てないや。更新あったの?」
「書き下ろしで、埋木くんのイラストがアップされてたんですよ〜!
先生は《落書き》ってコメントつけてたけど、クオリティがめちゃくちゃ高くて!
見ますか?」
真昼ちゃんの見せてくれたスマホの画面には、埋木くんのカラーイラストが映っていた。
寡黙クールな埋木くんがコンビニでおでんを選んでいるその姿は、シリアスな本編では見られない日常の一コマという感じで、とても可愛かった。
「紅々葉先生、神ですよね〜。
連載しながら、こうやって頻繁に書き下ろしイラストネットに上げてくれるじゃないですか。
いつ寝てるんだろ?」
紅々葉実先生は、『エレアル』の作者だ。
短文投稿型のSNSをやっていて、時折呟いたり、書き下ろしイラストを載せてくれる。
私はたまにしかチェックできないが、烈華様のイラストが上がったら、毎回欠かさず保存している。
「すごいよね。週刊連載って、すごく忙しいって噂なのに。
どんな人なんだろう?」
「呟き読んでると、すごくいい人っぽいですよね、紅々葉先生。
ファンへの対応も丁寧で優しいし。
それに『二次創作大歓迎!』って言ってくれる先生、なかなかいないですよね」
真昼ちゃんが言う《二次創作》ってのは、『エレアル』のキャラや設定を使って、ファンが自由に物語を考えることだ。
私の書く夢小説も、二次創作の一種だ。
法的にはグレーゾーンらしいし、漫画家さんの中には二次創作をすごく嫌がる人もいるみたい。
だけど、紅々葉先生は、『自分の作品の二次創作はばんばんやってオッケー!』と公言してくれている。
二次創作が好きなファンにとっては、ありがたい先生だ。