私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
優星くんとセイレニアランド
そして、日曜日。
地元・十代咲駅前で待っていた私の前に現れたのは、優星くん1人だけだった。
「ごめん! 真昼、急に学校の部活が入って来れなくなっちゃって」
「部活?」
「バレー部に入ってるんだけど、先輩が怪我して、代理として急に練習試合に呼ばれたらしくてさ……。
部長の頼みだから断れないって、すごく残念がってた」
「そうなんだ……。じゃあ、残念だけど、またの機会にする?」
「いや、それが……」
優星くんが、言いづらそうに言う?
「『今月いっぱいで販売終了しちゃう、限定のマグカップ、絶対買ってきて!』って頼まれちゃって」
「マグカップ? ……あぁ! あの、遊園地に入らないと買えないやつだよね?
デザインがすごく可愛くて、私も気になってたんだ」
「そうなんだよ。『今日行かないと、もう買えるチャンスないから』って、何度も念押しされて。
買って帰らないと、俺、真昼にバレーボールで100回アタック決められる。
でも、流石に遊園地に男一人で入る勇気はなくてさ……悪いけど、付き合ってくれない?」
「もちろんだよ! 私も、今日すっごく楽しみにしてたから!」
あんな大きな遊園地と『エレアル』がコラボするなんて、今後あるかどうかわからない。
行けるうちに行っておかないと!
地元・十代咲駅前で待っていた私の前に現れたのは、優星くん1人だけだった。
「ごめん! 真昼、急に学校の部活が入って来れなくなっちゃって」
「部活?」
「バレー部に入ってるんだけど、先輩が怪我して、代理として急に練習試合に呼ばれたらしくてさ……。
部長の頼みだから断れないって、すごく残念がってた」
「そうなんだ……。じゃあ、残念だけど、またの機会にする?」
「いや、それが……」
優星くんが、言いづらそうに言う?
「『今月いっぱいで販売終了しちゃう、限定のマグカップ、絶対買ってきて!』って頼まれちゃって」
「マグカップ? ……あぁ! あの、遊園地に入らないと買えないやつだよね?
デザインがすごく可愛くて、私も気になってたんだ」
「そうなんだよ。『今日行かないと、もう買えるチャンスないから』って、何度も念押しされて。
買って帰らないと、俺、真昼にバレーボールで100回アタック決められる。
でも、流石に遊園地に男一人で入る勇気はなくてさ……悪いけど、付き合ってくれない?」
「もちろんだよ! 私も、今日すっごく楽しみにしてたから!」
あんな大きな遊園地と『エレアル』がコラボするなんて、今後あるかどうかわからない。
行けるうちに行っておかないと!