私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
私たちは最初に、3Dシューティングのアトラクションに並んだ。
建物内を乗り物に乗って移動し、3D映像として表示される的を、専用の銃で狙うアトラクションだ。
当てた的の難易度に応じた得点が乗り物に表示され、その合計得点によって、もらえる景品が異なる。
私が狙うのは、5段階あるランクの中でも一番難しい、烈華様が描かれたブランケットだったのだが……。
「あ〜、全然ダメだったー!」
「結構難しいね、これ。特に高得点の的はすぐ消えちゃうし動きまくるし、障害物も横切るし」
「ね! しかも、3Dって慣れないから、なかなか感覚掴めないよね」
「最後の連打、もっと頑張ればよかったなぁ。
あれ、多分ボーナスステージだよね?
あそこで得点伸ばせば、かなり稼げると思うんだよ」
私も優星くんも、5段階中3番目のランクまでしか得点を伸ばせなかった。
アトラクションを出て、二人で反省会をしてから、私は改めて優星くんに頼み込んだ。
「優星くん、お願い! もう一回だけ挑戦していいかな!
これでダメなら諦めるから!」
「あぁ! 俺も、出足で操作に慣れなくてモタモタしちゃったから、今度はもっと高得点狙いたい!」
そしてアトラクション待ちの列に並び直し、二回目の挑戦をしたのだが、
「あ〜……だめだったぁ……」
1回目よりは健闘したものの、上から2番目のランクまでしか到達できず、私はうなだれた。
銃の連射のしすぎで指がすごく痛いし、的の見つめ過ぎで目が痛い。
これ以上やっても、さらに上の得点を目指すことは難しいだろう。
(欲しかったなぁ……ブランケット……)
「よっしゃ! 見て、深月!」
「え? ……うわ、優星くんすごい!」
優星くんの方の得点を見ると、一番上のランクに必要な点数を、余裕で突破していた。
自分のゲームに夢中で、全然気づいていなかった。
「コツがわかると意外といけるね! あー、楽しかった!」
優星くんは、うーん、と伸びをして凝った体をほぐした後、ゲットしたブランケットを私に渡してくれた。
建物内を乗り物に乗って移動し、3D映像として表示される的を、専用の銃で狙うアトラクションだ。
当てた的の難易度に応じた得点が乗り物に表示され、その合計得点によって、もらえる景品が異なる。
私が狙うのは、5段階あるランクの中でも一番難しい、烈華様が描かれたブランケットだったのだが……。
「あ〜、全然ダメだったー!」
「結構難しいね、これ。特に高得点の的はすぐ消えちゃうし動きまくるし、障害物も横切るし」
「ね! しかも、3Dって慣れないから、なかなか感覚掴めないよね」
「最後の連打、もっと頑張ればよかったなぁ。
あれ、多分ボーナスステージだよね?
あそこで得点伸ばせば、かなり稼げると思うんだよ」
私も優星くんも、5段階中3番目のランクまでしか得点を伸ばせなかった。
アトラクションを出て、二人で反省会をしてから、私は改めて優星くんに頼み込んだ。
「優星くん、お願い! もう一回だけ挑戦していいかな!
これでダメなら諦めるから!」
「あぁ! 俺も、出足で操作に慣れなくてモタモタしちゃったから、今度はもっと高得点狙いたい!」
そしてアトラクション待ちの列に並び直し、二回目の挑戦をしたのだが、
「あ〜……だめだったぁ……」
1回目よりは健闘したものの、上から2番目のランクまでしか到達できず、私はうなだれた。
銃の連射のしすぎで指がすごく痛いし、的の見つめ過ぎで目が痛い。
これ以上やっても、さらに上の得点を目指すことは難しいだろう。
(欲しかったなぁ……ブランケット……)
「よっしゃ! 見て、深月!」
「え? ……うわ、優星くんすごい!」
優星くんの方の得点を見ると、一番上のランクに必要な点数を、余裕で突破していた。
自分のゲームに夢中で、全然気づいていなかった。
「コツがわかると意外といけるね! あー、楽しかった!」
優星くんは、うーん、と伸びをして凝った体をほぐした後、ゲットしたブランケットを私に渡してくれた。