私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
久我山くんと烈華様
カフェでは、流行りのJ-POPをピアノアレンジにしたBGMが穏やかに流れていた。
木目の壁にカントリー風の雑貨や絵が飾られた、居心地のよい空間。
が、私たちのいる席だけは、重苦しい雰囲気に包まれていた。
「……えーと。
つまり、《ヤミノツキ》さんは、お兄ちゃんの新しい学校のクラスメイトっていうこと?」
クリーム山盛りのフラペチーノ片手に首を傾げるのは、《まひるん》こと、久我山真昼ちゃん。
「そうみたい……。……いやー、はは、偶然ってすごいね?」
アイスコーヒーに両手を添えて力なく笑うのは、3次元烈華様……もとい真昼ちゃんの兄、久我山優星くん。
「…………」
注文をする気力すらなく、お冷や片手に魂の抜けた顔をしているのが、私・光峰深月。
木目の壁にカントリー風の雑貨や絵が飾られた、居心地のよい空間。
が、私たちのいる席だけは、重苦しい雰囲気に包まれていた。
「……えーと。
つまり、《ヤミノツキ》さんは、お兄ちゃんの新しい学校のクラスメイトっていうこと?」
クリーム山盛りのフラペチーノ片手に首を傾げるのは、《まひるん》こと、久我山真昼ちゃん。
「そうみたい……。……いやー、はは、偶然ってすごいね?」
アイスコーヒーに両手を添えて力なく笑うのは、3次元烈華様……もとい真昼ちゃんの兄、久我山優星くん。
「…………」
注文をする気力すらなく、お冷や片手に魂の抜けた顔をしているのが、私・光峰深月。