私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
「ね、駅前のコンビニ寄っていかない?
今日、『エレアル』の番々くじの発売日なんだ!」
「あー……そういえば真昼も、『絶対C賞引く!』って意気込んでたな」
番々くじとは、コンビニや本屋さんで定期的に売られる、キャラクターグッズが当たるくじのことだ。
1回500〜700円でお手軽に引けて、そこでしか手に入らないグッズがハズレなしで貰えるので、人気作品のものだとすぐに売り切れてしまう。
今回はアニメ化に合わせて初めて『エレアル』の番々くじが売られるので、私は張り切って軍資金を用意してきた。
「真昼ちゃん、C賞のランチトート狙いなんだ〜。
私はB賞の烈華様ぬいぐるみ狙い!
でも、F賞のアクキー……アクリルキーホルダーと、G賞のハンカチも欲しいし……あぁ、何回引こうか迷う!」
「全部当たるまで引けばいいんじゃない?」
「それは禁句だよ」
私はそっと目を逸らした。
女子高生のお小遣いには限界があります。
ただでさえお母さんに、『アニメのグッズ買いすぎ!』と怒られがちな私なのだ。
今日、『エレアル』の番々くじの発売日なんだ!」
「あー……そういえば真昼も、『絶対C賞引く!』って意気込んでたな」
番々くじとは、コンビニや本屋さんで定期的に売られる、キャラクターグッズが当たるくじのことだ。
1回500〜700円でお手軽に引けて、そこでしか手に入らないグッズがハズレなしで貰えるので、人気作品のものだとすぐに売り切れてしまう。
今回はアニメ化に合わせて初めて『エレアル』の番々くじが売られるので、私は張り切って軍資金を用意してきた。
「真昼ちゃん、C賞のランチトート狙いなんだ〜。
私はB賞の烈華様ぬいぐるみ狙い!
でも、F賞のアクキー……アクリルキーホルダーと、G賞のハンカチも欲しいし……あぁ、何回引こうか迷う!」
「全部当たるまで引けばいいんじゃない?」
「それは禁句だよ」
私はそっと目を逸らした。
女子高生のお小遣いには限界があります。
ただでさえお母さんに、『アニメのグッズ買いすぎ!』と怒られがちな私なのだ。