私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
レジに2人で立つと、先ほども応対してくれた店員のお姉さんが溌剌と笑いかけてくれる。
「『エレアル』もう一回引きますか?」
私たちの会話が聞こえていたのか、くじ箱を準備して待ってくれていたらしい。
久我山くんがお姉さんに答える。
「すいません。もう3回分お願いします」
「ありがとうございます!」
くじの代金を精算してから、お姉さんは久我山くんにくじ箱を差し出す。
「実は私も『エレアル』好きなんですよ!
コミックス買ってるんですけど、面白いですよね〜。
彼氏さん、彼女のためにいい景品を当ててあげてくださいね!」
「かのっ……!?」
「あ、ごめんなさい! 違いましたか?
仲が良さそうだったし、お似合いだからてっきり……」
気まずそうに口を押さえるお姉さん。
久我山くんと私は顔を見合わせると、
「……合ってるといえば合ってるような?」
「違うとも言い切れないですね」
私たちのふわふわした返答に、お姉さんは首を傾げた。
「『エレアル』もう一回引きますか?」
私たちの会話が聞こえていたのか、くじ箱を準備して待ってくれていたらしい。
久我山くんがお姉さんに答える。
「すいません。もう3回分お願いします」
「ありがとうございます!」
くじの代金を精算してから、お姉さんは久我山くんにくじ箱を差し出す。
「実は私も『エレアル』好きなんですよ!
コミックス買ってるんですけど、面白いですよね〜。
彼氏さん、彼女のためにいい景品を当ててあげてくださいね!」
「かのっ……!?」
「あ、ごめんなさい! 違いましたか?
仲が良さそうだったし、お似合いだからてっきり……」
気まずそうに口を押さえるお姉さん。
久我山くんと私は顔を見合わせると、
「……合ってるといえば合ってるような?」
「違うとも言い切れないですね」
私たちのふわふわした返答に、お姉さんは首を傾げた。