私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
※※※
「はぁあぁぁぁ……!!」
帰り道、私はコンビニの白いビニール袋を両手で抱きしめながら、目を輝かせていた。
「まさか本当に烈華様ぬいぐるみが当たるなんて……!
久我山くんは神の遣いか何かなの?」
「大げさだなぁ。
……って言いつつ俺も、くじの結果見た時は『俺って天才かも!?』って思って、すごいテンション上がったけど」
「ね! 本当引きが神がかってたよね!
今度から中身が選べないグッズ買う時は、久我山くんに選んでもらうことにするよ!」
「え〜、それは遠慮したいな。
毎回プレッシャーで胃が死ぬから」
久我山くんは苦笑した。
「でも、本当にいいの? これ、貰っちゃって」
久我山くんが掲げたビニール袋には、C賞のランチトートが入っている。
「うん! ぬいぐるみが手に入ったのは久我山くんのおかげだから。
真昼ちゃんにあげてよ」
「じゃ、せめてくじの代金は払うよ」
「えぇ、本当にいいのに……。欲しかった烈華様グッズも手に入れられたし!
それにしても、本当すごいよね!
B賞とC賞は当たる確率が少ない目玉商品だし、もう一つのF賞もピンポイントで烈華様当てちゃうし!」
私はF賞の景品、烈華様アクキーを『ほら!』と久我山くんに示した。
F賞自体は当たる確率はそれなりに高いがが、キャラクター8人の中からランダムで当たるようになっていて、烈華様を引ける確率は決して高くない。
このアクキーに使われている烈華様のイラストが、また格好いいのだ。
「はぁあぁぁぁ……!!」
帰り道、私はコンビニの白いビニール袋を両手で抱きしめながら、目を輝かせていた。
「まさか本当に烈華様ぬいぐるみが当たるなんて……!
久我山くんは神の遣いか何かなの?」
「大げさだなぁ。
……って言いつつ俺も、くじの結果見た時は『俺って天才かも!?』って思って、すごいテンション上がったけど」
「ね! 本当引きが神がかってたよね!
今度から中身が選べないグッズ買う時は、久我山くんに選んでもらうことにするよ!」
「え〜、それは遠慮したいな。
毎回プレッシャーで胃が死ぬから」
久我山くんは苦笑した。
「でも、本当にいいの? これ、貰っちゃって」
久我山くんが掲げたビニール袋には、C賞のランチトートが入っている。
「うん! ぬいぐるみが手に入ったのは久我山くんのおかげだから。
真昼ちゃんにあげてよ」
「じゃ、せめてくじの代金は払うよ」
「えぇ、本当にいいのに……。欲しかった烈華様グッズも手に入れられたし!
それにしても、本当すごいよね!
B賞とC賞は当たる確率が少ない目玉商品だし、もう一つのF賞もピンポイントで烈華様当てちゃうし!」
私はF賞の景品、烈華様アクキーを『ほら!』と久我山くんに示した。
F賞自体は当たる確率はそれなりに高いがが、キャラクター8人の中からランダムで当たるようになっていて、烈華様を引ける確率は決して高くない。
このアクキーに使われている烈華様のイラストが、また格好いいのだ。