愛と狂気の真ん中で
愛と狂気の真ん中で

夢と愛

「あぁごめんね椿。お姉ちゃんまたやり過ぎちゃった」
              
「……グッ,ケホッゲホッ,はっ……ぁ」
                
「もう少し早く落としてあげれば良かったね。ごめんね,苦しかったよね椿」
                
                 
               
落とすというのは俺の意識。
                 
俺は目の前のこの人に,緩急を付けながら何度も首を絞められていたから。
                 
徐々にぼんやりとしていく頭で,  
高山 花(たかやま はな)  
この人の声を聞く。
                 
今日は多分これで終わりだと,俺は今までの経験から感じ取った。     
                
俺は一度,まっすぐ顔を上げ,この人の目をじっとみる。          
               
ふっと目を細めた俺は,ゆっくり目蓋を閉じた。        
       
酸素が不足していたせいか,猛烈な眠気に襲われて,俺はそっと身を委ねた。  
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