愛と狂気の真ん中で
ちゅっとリップ音がして,花が離れていく。
額以外にされたのは初めてだった。
近すぎてぼやける視界のなかで,花の長い睫毛が見えた。
俺は花の手を掴んで,花にされたように返す。
不馴れな俺の,噛みつくようなキスだった。
唇を離さないまま,衝動的に花を押し倒す。
恥じらいと好奇心が行ったり来たりしている花をみて,あぁと思い出す。
この体制は馬乗りというのだと,サスペンスドラマで見た。
テレビでみる大半を俺は経験しないし,これも自分がするのは初めてだ。
なんとなく,身長が地味に高い花を上から見るのが新鮮で,少し眺める。
色を増していく花の顔をみて,やっぱり可愛いなと思った。
額以外にされたのは初めてだった。
近すぎてぼやける視界のなかで,花の長い睫毛が見えた。
俺は花の手を掴んで,花にされたように返す。
不馴れな俺の,噛みつくようなキスだった。
唇を離さないまま,衝動的に花を押し倒す。
恥じらいと好奇心が行ったり来たりしている花をみて,あぁと思い出す。
この体制は馬乗りというのだと,サスペンスドラマで見た。
テレビでみる大半を俺は経験しないし,これも自分がするのは初めてだ。
なんとなく,身長が地味に高い花を上から見るのが新鮮で,少し眺める。
色を増していく花の顔をみて,やっぱり可愛いなと思った。