優しくない同期の甘いささやき
明るいから、よく見える。それは、私に対しても同じだ。私の体も彼の目にしっかりと映っているはずだ。

今さら隠しても意味がないかもしれないが、ブラウスを胸もとにたぐり寄せた。


「明るい時間に美緒が合図したからだろ?」

「だって、熊野が……」


迫ってくるのが悪いと言おうとしたが、口を塞がれて言えなくなる。

そのまま再び深いキスになり、彼の欲望を受け止めた。体中に熱が帯びていく。


「美緒、俺を見ろ」

「ん、はぁ……」


彼は熱のこもった瞳で、息が上がる私を見つめた。彼からの愛撫に私は身悶えるばかりだった。

目を合わせると、私の中に熊野が入ってきた。

ピッタリと私の中におさまった彼は、私を愛しそうに見つめる。


「やっと……俺のものに……」


軽くキスをしてから、腰を動かす。与えられる刺激に、甘ったるい声が何度も漏れた。

二つの体がとけあうのを感じると同時に、絶頂へと導かれる。


「んあ、ああっー」

「くっ、美緒っ……」


熊野は私を優しく抱きしめた。私も汗ばむ彼にしがみついて、息をゆっくりと吐く。
< 122 / 172 >

この作品をシェア

pagetop