優しくない同期の甘いささやき
父の返事に私たちは顔を上げて、ホッとひと息ついた。
「良かった……」
「うん、良かったね」
認めてもらえたのがうれしくて、私たちは手を取り合って喜んだ。
その後、いつ結婚するのか、式はどうするのか話した。
まだプロポーズされたばかりでふたりで結婚について、話したこともなかった。
だから、家族に聞かれても答えられないと思っていたが、熊野は自分の希望を話した。
驚いたことに、彼はかなり具体的に考えていた。
「9月に入籍して、11月か12月に家族だけで結婚式をしたいと思います。どこで挙げるかは美緒さんの希望を叶えたいと思っています。新婚旅行は来年の春あたりでどうかなと思っていますが、美緒さんと話し合って決めたいです」
両親はふむふむと聞いていたが、私は驚いていた。
いつ考えたのだろうか?
父はふたりでよく相談して、決めなさいと言った。
母は夕飯を一緒に食べないかと誘ったが、熊野は断った。
「今夜は美緒さんとふたりで過ごしたいので」と理由をサラリと口に出した。
それを聞いて、私たち家族はぽかんとした。
「良かった……」
「うん、良かったね」
認めてもらえたのがうれしくて、私たちは手を取り合って喜んだ。
その後、いつ結婚するのか、式はどうするのか話した。
まだプロポーズされたばかりでふたりで結婚について、話したこともなかった。
だから、家族に聞かれても答えられないと思っていたが、熊野は自分の希望を話した。
驚いたことに、彼はかなり具体的に考えていた。
「9月に入籍して、11月か12月に家族だけで結婚式をしたいと思います。どこで挙げるかは美緒さんの希望を叶えたいと思っています。新婚旅行は来年の春あたりでどうかなと思っていますが、美緒さんと話し合って決めたいです」
両親はふむふむと聞いていたが、私は驚いていた。
いつ考えたのだろうか?
父はふたりでよく相談して、決めなさいと言った。
母は夕飯を一緒に食べないかと誘ったが、熊野は断った。
「今夜は美緒さんとふたりで過ごしたいので」と理由をサラリと口に出した。
それを聞いて、私たち家族はぽかんとした。