優しくない同期の甘いささやき
熊野は照れていた。照れ隠しなのか、突然私の鼻をつまんだ。
「ちょっと、なにするのよ?」
「マジで、かわいいな」
「えっ、なに? こんな顔なんて、かわいくないでしょ?」
「うれしいと緩んだ顔をする美緒がかわいいって、言ってるの!」
熊野は頬を赤らめて、再び私を抱きしめた。
「あの、熊野?」
「もう俺と付き合えよ。めっちゃ、キスしたい……」
私の首辺りに顔をうずめた熊野から体温が伝わってくる。
「は? キ、キス?」
「うん、したい」
「えっ?」
「絶対、イヤか?」
私は戸惑って、熊野の肩に手を置いた。聞き方がずるい。
絶対かと訊かれたら、絶対と言えないもの……。
「絶対では……ないけど。でも、あの、付き合っていないのに、するのはどうかと思うよ?」
熊野はガバッと顔をあげて、至近距離で私を見据えた。
「だからー、付き合おうよ。いいだろ?」
「うん……んっ……」
答えると同時に、唇を塞がれる。
それが彼がしたいと言っていたキスだと、すぐに理解できた。
「ちょっと、なにするのよ?」
「マジで、かわいいな」
「えっ、なに? こんな顔なんて、かわいくないでしょ?」
「うれしいと緩んだ顔をする美緒がかわいいって、言ってるの!」
熊野は頬を赤らめて、再び私を抱きしめた。
「あの、熊野?」
「もう俺と付き合えよ。めっちゃ、キスしたい……」
私の首辺りに顔をうずめた熊野から体温が伝わってくる。
「は? キ、キス?」
「うん、したい」
「えっ?」
「絶対、イヤか?」
私は戸惑って、熊野の肩に手を置いた。聞き方がずるい。
絶対かと訊かれたら、絶対と言えないもの……。
「絶対では……ないけど。でも、あの、付き合っていないのに、するのはどうかと思うよ?」
熊野はガバッと顔をあげて、至近距離で私を見据えた。
「だからー、付き合おうよ。いいだろ?」
「うん……んっ……」
答えると同時に、唇を塞がれる。
それが彼がしたいと言っていたキスだと、すぐに理解できた。