500文字恋愛小説
№18 所有印
「おまえさっき、誰といっしょだったの?」
「え?」
会社帰りの待ち合わせ。
同僚と近くまで一緒だったんだけど。
待っていた彼の機嫌はなぜか悪い。
「誰、あれ?」
「同僚。
彼女へのプレゼント、相談されてた」
「嘘だね。
あいつ、おまえのこと、すっげー見てたし」
「嘘じゃないって!
ほんとに彼、彼女いるし!」
「煩い。
おまえは俺のものだって、見えるところに印付けとかないとな」
強引に手を引っ張られて抱き寄せられた。
なにをするのかと思った瞬間、彼は私の首筋に……噛みついた。
「……いたっ」
「……」
やっと彼が離れて鏡で確認したら、うっすらと血の滲んだ噛み痕。
「また誰かにめーつけられたら、こうやって印付けるから」
にやりと笑う彼に、体中が熱くなった。
「え?」
会社帰りの待ち合わせ。
同僚と近くまで一緒だったんだけど。
待っていた彼の機嫌はなぜか悪い。
「誰、あれ?」
「同僚。
彼女へのプレゼント、相談されてた」
「嘘だね。
あいつ、おまえのこと、すっげー見てたし」
「嘘じゃないって!
ほんとに彼、彼女いるし!」
「煩い。
おまえは俺のものだって、見えるところに印付けとかないとな」
強引に手を引っ張られて抱き寄せられた。
なにをするのかと思った瞬間、彼は私の首筋に……噛みついた。
「……いたっ」
「……」
やっと彼が離れて鏡で確認したら、うっすらと血の滲んだ噛み痕。
「また誰かにめーつけられたら、こうやって印付けるから」
にやりと笑う彼に、体中が熱くなった。