500文字恋愛小説
№2 おまえだけ
「君はほんと、誰にも、なんにでも、興味がないよね」
私の前で薄く笑ってる君。
いつも、そう。
微妙な笑みを張り付かせて、考えてることなんてまるで見せない。
なにをやっても淡々とこなし、でも決して熱中するってことはなく。
一度くらい、君がなりふりかまわず夢中になってるところを見てみたいと思う。
「……おまえにはそう、見えてるんだ」
「え?」
いつもと違うトーンの声。
ゆっくりと君の視線が私に向かい、ぶつかった。
絡まる視線。
捕らえられた獲物のように、逃げられない。
「俺が興味あるのは、おまえだけだっていうのに」
君の掌がゆっくりと私の頬を撫でる。
熱を帯びた瞳。
顔が近づいてきてその唇が私の唇に……ふれた。
「やっぱりおまえは面白い」
目を見開いたまま固まってる私に、右の口角だけ上げて君が笑う。
こんな君は初めてで。
心臓の鼓動を抑えられない。
私の前で薄く笑ってる君。
いつも、そう。
微妙な笑みを張り付かせて、考えてることなんてまるで見せない。
なにをやっても淡々とこなし、でも決して熱中するってことはなく。
一度くらい、君がなりふりかまわず夢中になってるところを見てみたいと思う。
「……おまえにはそう、見えてるんだ」
「え?」
いつもと違うトーンの声。
ゆっくりと君の視線が私に向かい、ぶつかった。
絡まる視線。
捕らえられた獲物のように、逃げられない。
「俺が興味あるのは、おまえだけだっていうのに」
君の掌がゆっくりと私の頬を撫でる。
熱を帯びた瞳。
顔が近づいてきてその唇が私の唇に……ふれた。
「やっぱりおまえは面白い」
目を見開いたまま固まってる私に、右の口角だけ上げて君が笑う。
こんな君は初めてで。
心臓の鼓動を抑えられない。