500文字恋愛小説
№22 休日
ドアの前に立って深呼吸。
ピンポーン。
「はーい。
……って三田村!?」
慌てている彼は、いつものかっちりとしたスーツ姿からは想像のできない格好をしていた。
スエット。
前髪はクリップで留められてる。
それに、いつもはない黒縁眼鏡。
「五分!
五分でいいからそのまま待ってて!」
「……はぁ」
ドアの前に突っ立ったまま待つこと五分。
再び開いたドアの向こうには、着替えのすんだ彼の姿。
「来るなら来って言ってくれたらよかったのに」
「ああ、そうですね。
……これ。
一昨日のお礼、です。
酔いつぶれてしまい家まで送っていただいて、ご迷惑をおかけしました」
持ってきていたお菓子を差しす。
「あ、個人的には眼鏡の方が好みです」
赤くなって黙ってしまった彼を残して、その場をあとにする。
これで少しは私のこと、意識すればいい。
一昨日のお返し、だ。
ピンポーン。
「はーい。
……って三田村!?」
慌てている彼は、いつものかっちりとしたスーツ姿からは想像のできない格好をしていた。
スエット。
前髪はクリップで留められてる。
それに、いつもはない黒縁眼鏡。
「五分!
五分でいいからそのまま待ってて!」
「……はぁ」
ドアの前に突っ立ったまま待つこと五分。
再び開いたドアの向こうには、着替えのすんだ彼の姿。
「来るなら来って言ってくれたらよかったのに」
「ああ、そうですね。
……これ。
一昨日のお礼、です。
酔いつぶれてしまい家まで送っていただいて、ご迷惑をおかけしました」
持ってきていたお菓子を差しす。
「あ、個人的には眼鏡の方が好みです」
赤くなって黙ってしまった彼を残して、その場をあとにする。
これで少しは私のこと、意識すればいい。
一昨日のお返し、だ。