500文字恋愛小説
№31 ……その真意は?
現在、会社の飲み会の二次会です。
いつもは参加しないんだけど、同期の男性社員が、どうしても、って言うから。
お調子者の彼に押し切られ、来てしまったというわけです。
二次会はまあ定番のカラオケ。
……カラオケ、苦手。
歌もあんまりうまくないし、流行の歌なんか知らないし。
曖昧に笑って、グラスのお酒をちびちびと飲む。
なんでみんな、あんなに騒げるのかな。
「楽しんでる?」
「えっ、あっ、うん」
隣に座った彼にやっぱり曖昧に笑って返す。
「ごめんね、どうしても君と一緒に来たくて」
「……え?」
問い返そうとしたら、順番が回ってきたのか、彼が席を立った。
それまでのノリのいい曲ではなく、バラードのラブソングを熱く歌い上げる彼。
「なにおまえ、マジモード?」
「え?
あ、ああ」
その私を見つめる目は、なにを考えているの?
いつもは参加しないんだけど、同期の男性社員が、どうしても、って言うから。
お調子者の彼に押し切られ、来てしまったというわけです。
二次会はまあ定番のカラオケ。
……カラオケ、苦手。
歌もあんまりうまくないし、流行の歌なんか知らないし。
曖昧に笑って、グラスのお酒をちびちびと飲む。
なんでみんな、あんなに騒げるのかな。
「楽しんでる?」
「えっ、あっ、うん」
隣に座った彼にやっぱり曖昧に笑って返す。
「ごめんね、どうしても君と一緒に来たくて」
「……え?」
問い返そうとしたら、順番が回ってきたのか、彼が席を立った。
それまでのノリのいい曲ではなく、バラードのラブソングを熱く歌い上げる彼。
「なにおまえ、マジモード?」
「え?
あ、ああ」
その私を見つめる目は、なにを考えているの?