500文字恋愛小説
№35 ホットケーキ
私の前にはふっかふかのホットケーキ。
ああ、早く食べたい。
「こら。
まだお預け」
「えーっ」
そーっとだした手を、彼にぴしゃりと叩かれた。
その彼はまたコンロの方を向くと、引き続きホットケーキを焼いている。
「おまえがホットケーキタワーがやりたい、って言ったんだろ」
「……はい」
唇尖らせてみたら、チュッって彼からキスされた。
一発で大人しくなった私に彼が満足そうににやりと笑う。
「もう終わるから、テーブル片付けて」
「はーい」
テーブルの上にうずたかく積まれたホットケーキが置かれる。
いい具合に溶けたバターに蜂蜜がとろりとかけられて……最高!
「ほら。
ついてんぞ」
ぺろり、彼の舌が私の頬を舐める。
目があうとにやりと笑われて……ホットケーキの上の、バターのように溶けてしまいそうだった。
ああ、早く食べたい。
「こら。
まだお預け」
「えーっ」
そーっとだした手を、彼にぴしゃりと叩かれた。
その彼はまたコンロの方を向くと、引き続きホットケーキを焼いている。
「おまえがホットケーキタワーがやりたい、って言ったんだろ」
「……はい」
唇尖らせてみたら、チュッって彼からキスされた。
一発で大人しくなった私に彼が満足そうににやりと笑う。
「もう終わるから、テーブル片付けて」
「はーい」
テーブルの上にうずたかく積まれたホットケーキが置かれる。
いい具合に溶けたバターに蜂蜜がとろりとかけられて……最高!
「ほら。
ついてんぞ」
ぺろり、彼の舌が私の頬を舐める。
目があうとにやりと笑われて……ホットケーキの上の、バターのように溶けてしまいそうだった。