500文字恋愛小説
№37 マフラー
「……くしょん。
あー、寒い」
窓の外は雪。
そりゃ、寒いに決まってる。
「……ってさ。
おまえ、その格好で外出る気?」
「……悪い?」
制服一枚で手に財布を握った私に、外回りから帰ってきた彼は呆れてる。
というか、徒歩五分のコンビニにお昼ごはんを買いに行くだけなんですが。
「風邪ひくぞ、風邪。
まあ、莫迦は風邪ひかないっていうけどな」
「ひどっ」
彼は自分の首に巻いてたマフラーを外すと、私をグルグル巻きにした。
「外、滅茶苦茶寒かったぞ。
それくらいじゃしのげないだろうけど、ないよりましだろ」
「……ありがと」
私のあたまをぽんぽんすると、彼は手をひらひらさせていってしまった。
……さっきから身体が熱いけれど、これはマフラーのせいなのかな。
あー、寒い」
窓の外は雪。
そりゃ、寒いに決まってる。
「……ってさ。
おまえ、その格好で外出る気?」
「……悪い?」
制服一枚で手に財布を握った私に、外回りから帰ってきた彼は呆れてる。
というか、徒歩五分のコンビニにお昼ごはんを買いに行くだけなんですが。
「風邪ひくぞ、風邪。
まあ、莫迦は風邪ひかないっていうけどな」
「ひどっ」
彼は自分の首に巻いてたマフラーを外すと、私をグルグル巻きにした。
「外、滅茶苦茶寒かったぞ。
それくらいじゃしのげないだろうけど、ないよりましだろ」
「……ありがと」
私のあたまをぽんぽんすると、彼は手をひらひらさせていってしまった。
……さっきから身体が熱いけれど、これはマフラーのせいなのかな。