500文字恋愛小説
№38 知ってる
「あのね。
えっとね。
……好き、です」
「……知ってる」
「はいっ!?」
告白相手の彼の口から出た言葉に動揺した。
だって、ずっと、隠してたはずなのに。
「あのさー、あんだけあからさまにこっち見てたり、そのくせ目があうと速攻逸らされたりしてみ?
それでわかんない奴って、よっぽど鈍いんだと思うけど」
「……」
……確かに。
そんなこと、した。
でも、気付かれてないと思ってた。
改めて指摘されると、顔から火が出るほど、いや、穴があったら入って埋まってしまいたいほど恥ずかしい。
「恥ずかしがるのが可愛いもんだから、放置してた。
告ってきたらどんだけ恥ずかしがるんだろう、って楽しみにしてたら……破壊力、抜群」
おそるおそる顔を上げたら、真っ赤になってる彼が見えた。
「こんな可愛いの、俺のものにしていいのかな?」
えっとね。
……好き、です」
「……知ってる」
「はいっ!?」
告白相手の彼の口から出た言葉に動揺した。
だって、ずっと、隠してたはずなのに。
「あのさー、あんだけあからさまにこっち見てたり、そのくせ目があうと速攻逸らされたりしてみ?
それでわかんない奴って、よっぽど鈍いんだと思うけど」
「……」
……確かに。
そんなこと、した。
でも、気付かれてないと思ってた。
改めて指摘されると、顔から火が出るほど、いや、穴があったら入って埋まってしまいたいほど恥ずかしい。
「恥ずかしがるのが可愛いもんだから、放置してた。
告ってきたらどんだけ恥ずかしがるんだろう、って楽しみにしてたら……破壊力、抜群」
おそるおそる顔を上げたら、真っ赤になってる彼が見えた。
「こんな可愛いの、俺のものにしていいのかな?」