500文字恋愛小説
№39 中華まん
「あ。
コンビニ、寄らねー?」
「コンビニ?
いいけど」
学校帰り。
彼とふたりでコンビニに寄る。
雑誌をチェックして、新商品のお菓子をチェックして。
デザートに新しいのが出てたけど、お小遣い日前だから、ちょっと我慢、かな。
結局なにも買わないまま、彼の後ろをついて歩く。
「肉まんと……おまえ、なにがいい?」
「買ってくれんの?」
「さっきから買いたいの我慢してんの、丸わかり」
「じゃあ、ピザまん」
「肉まんとピザまん。
以上で」
お店を出ると、さっき買ったピザまんを渡してくれた。
あっつあつのそれにがぶりと噛みつく。
「寒いと無性に、食べたくならねー?」
「あー、確かに」
肉まんを頬張る彼からも白い息。
がつがつと食べるその大きな口にどきりとした。
コンビニ、寄らねー?」
「コンビニ?
いいけど」
学校帰り。
彼とふたりでコンビニに寄る。
雑誌をチェックして、新商品のお菓子をチェックして。
デザートに新しいのが出てたけど、お小遣い日前だから、ちょっと我慢、かな。
結局なにも買わないまま、彼の後ろをついて歩く。
「肉まんと……おまえ、なにがいい?」
「買ってくれんの?」
「さっきから買いたいの我慢してんの、丸わかり」
「じゃあ、ピザまん」
「肉まんとピザまん。
以上で」
お店を出ると、さっき買ったピザまんを渡してくれた。
あっつあつのそれにがぶりと噛みつく。
「寒いと無性に、食べたくならねー?」
「あー、確かに」
肉まんを頬張る彼からも白い息。
がつがつと食べるその大きな口にどきりとした。