500文字恋愛小説
№42 あのな?
「ああもう、あの課長、腹立つー!!!」
「……」
怒りながらごはんを食べてる私に、彼は無言。
まあそうだろう。
下手なことを言ってとばっちりを食うのは嫌だろうし。
触らぬ神に祟りなしって感じだ。
いつもはダイエットとか気にしてるけど、今日は憂さ晴らしとばかりに思いっきり飲んで、食べて、愚痴る。
苦笑いの彼には申し訳ないが。
案の定飲み過ぎて、彼にタクシーで送られる羽目になった。
「ほら、水飲んで」
「……うん」
家に着いて、汲んでくれた水を飲む。
心配そうな彼の顔。
「あのな?」
……あ、やばっ。
怒られる?
「泣いていいぞ」
不意に抱きしめられて驚いた。
「おまえがほんとは泣きたいの、知ってる。
ふたりのときくらい、甘えろ」
零れ落ちる涙に続いて嗚咽が漏れた。
彼はただ、ゆっくり髪を撫でててくれた。
「……」
怒りながらごはんを食べてる私に、彼は無言。
まあそうだろう。
下手なことを言ってとばっちりを食うのは嫌だろうし。
触らぬ神に祟りなしって感じだ。
いつもはダイエットとか気にしてるけど、今日は憂さ晴らしとばかりに思いっきり飲んで、食べて、愚痴る。
苦笑いの彼には申し訳ないが。
案の定飲み過ぎて、彼にタクシーで送られる羽目になった。
「ほら、水飲んで」
「……うん」
家に着いて、汲んでくれた水を飲む。
心配そうな彼の顔。
「あのな?」
……あ、やばっ。
怒られる?
「泣いていいぞ」
不意に抱きしめられて驚いた。
「おまえがほんとは泣きたいの、知ってる。
ふたりのときくらい、甘えろ」
零れ落ちる涙に続いて嗚咽が漏れた。
彼はただ、ゆっくり髪を撫でててくれた。